失敗を過度に恐れる若者たち

失敗を恐れる気持ちはだれにでもある。だれだって失敗したくない。でも、失敗をあまり恐れると、気持ちが萎縮し、伸び伸びした行動を取れなくなる。

学生たちをみていても、失敗を恐れて何ごとに対しても躊躇する傾向が強まっているように感じる。そうした傾向について学生たちと議論したことがある。そこで浮上したのは、失敗経験の乏しさだった。

先生の指示に従って動けば間違いないし(中略)

私は常々疑問を感じてきたものだが、面倒見の良さが失敗を過度に恐れる心理を生み、自発的な動きを妨げているのではないだろうか。(中略)

 AIなどの発展により、これからますます先の読めない時代になっていく。予測不可能なのだから、失敗を避けることはできない。失敗しながら歩んでいくしかない。失敗を恐れていたら前進できないし、失敗にいちいちめげていたら身動きが取れなくなる。そんな時代に求められるのは、失敗への対処能力を高めること、そして失敗から学ぶことである。(後略)

                 著者:心理学博士 榎本博明

                 著書:伸びる子どもは○○がすごい

  そろばん学習は検定や大会が数多くある。検定や大会にチャレンジする体験や、失敗を体験する場が多くある。

チャレンジは自発的でないと、失敗したとき人のせいにする。失敗から学ぶことも薄れる。

チャレンジに失敗してもポジティブに評価してやれば、チャレンジを楽しみ、失敗を恐れなくなるのではないだろうか。

よく、検定にはお金がかかる「失敗したらお金がもったいない」との声を耳にすることがある。その声に失敗を恐れ、気持ちが萎縮して、検定に失敗することもあるようだ。

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