早く上達させたい
誰しも、そろばんに限らず、勉強や習い事で子どもの上達を願うのはみな同じ。
でも、子どもの上達を願う思いや、関わり方は人それぞれに違う。そろばんの上達は親(保護者)の関わり方で随分違うように思う。
Kくんと親子
Kくんは年長さん。4月から習い始めた。コロナの関係で5月から本格的に練習。練習が終わるころ、お母さんが出迎えにくる。
私は、お母さんに「Kくん今日は頑張って2ページも進みましたよ」と伝える。
お母さんはKくんに向かって「K、頑張ったんだって、すごーい!」とニコニコしながら頭をなでる。Kくんは嬉しそうな顔をしてお母さんの足に抱き着く。
そんな時期も卒業して、今、二桁×二桁の掛け算はクリアして、割り算を練習中。(九九は覚えている)
授業が終わって教室を出るとき、いつも問題プリントを1、2枚持って来てお母さんに渡す。
ある日、プリントを持たずにお母さんのところにニコニコしながらかけよると、「Kくん、プリントはいいの?」とのお母さんの声で、Kくんは教室に走って戻り、いつものようにプリントを持ってきた。家でもよく練習するそうだ。週4日練習に来る、休まずに。
家では“Kくんフラッシュ暗算”というゲームがあるとのこと。そのゲームは、Kくんが口から出まかせの数字を読み上げ、お母さんに暗算をやらせる。
Mちゃんと親子
習い始めの頃は簡単な数字から始まるので、順調に進んでいく。 でも、少し難しくなると、進級のスピードが落ちることがある。
Mちゃんも例外ではない。Mちゃんは1年生。少し難しくなった進級テストがなかなか受からない。あと1,2問出来れば合格なのだが…と悔しい思いをした。
Mちゃんの練習は週2日のことが多い。
よく、ピアノやスポーツの練習で「1日練習を休むと、取り戻すに3日かかる」と言われる。そろばんでも同じことが言える。土・日の休み後の月曜日の練習は成績が悪い生徒が多い。
1問の間違いで進級できなかったある日、「Mちゃん、休まずに来て練習すれば、明日は受かるよ」と励ました。迎えに来たお母さんにも同じことを伝えた。その甲斐があって進級テストは、みごと合格基準点を超えて合格した。合格したことを車で迎えに来たお母さんに伝えると、「Mちゃん凄いね」と親子で笑顔。後ろの席にいたおばあちゃんも。
その後、Mちゃんは順調に上達している。
上達の秘訣
親子でそろばん:親はそろばんが出来なくても目標を共有して子どもの動向を見守る。よく、“私はそろばん出来なかったから”、と口にする人をみかけるが、その言葉は子どもの前では禁句でしょう。
言葉で伝染することもあるから。
時々の風景 その41
先日、不愉快な電話がかかって来た。
「NTTの○○です。
ご主人様でいらっしゃいますか?」 『はい、そうです』
「69歳以下の方いらっしゃいますか?」
『どんな用事ですか?』
「光通信のことで、69歳以下の方に電話していますので」
『70歳以上はダメなのか?』 「はい、規定でそうなっているので」
『年寄りをバカにするのもいい加減にしろ!』
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