豚もおだてりゃ木に登る
私の前世は豚だったようだ。
私は家の周りの空き地で採れる果実(ラズベリー・ブルベリー・ブラックベリー・カシスなど)でジャムをよく作る。
美味く出来ると知人に配る。我が家の前の家の奥さんに差し上げると「小黒さんの作るジャムは美味しい、何でも上手に作るねぇ~」と誉め言葉をかえしてくれる。社交辞令のことばとは分かっていてもいい気分になる。また作ってやろうと思う。褒め上手だ。
先日のテレビで高島ちさ子(ヴァイオリニスト)が次男にチェロの指導している様子を見た。
高島さんの指導は“スパルタ指導”と怖がる書き込みもある。
息子の指導も“スパルタ指導”と思わせる場面もあったが、褒めておだてる溺愛ぶりの場面もあった。
大谷選手の父親も野球の指導で、プレーで気を抜くと厳しく叱った。一生懸命プレーに向かってプレーしていれば褒める。
高島さんと大谷選手の父親の指導は、“アメとムチ”と情熱の与え方のバランスが良く、似かよっているように思える。
私の子育ての時期も“アメとムチ”を意識しながら子供に接したつもりだが、仕事が忙しいと言い訳しながら、そのバランスが悪く、ムチに力が入っていたようだ。
そろばんの上達が早い生徒の保護者を見ていると、“アメとムチ”のバランスがいい、特に子供に注ぐ情熱が高い。自分の子育て時代を思い出し反省する。
今、はっさく(みかん、福岡の実家から届いた)の皮で作るママレードにのめり込んでいる。
また、前の家奥さんに差し上げようと思う。私は豚になった。
蛇足: はっさくの皮の栄養と効能をネットで調べるといいこと尽くめ。ビタミンB・C・Eが多く含まれて疲労回復など、栄養価は高い。
私はそろばん出来ないけど
昨年4月、女の子AちゃんとBちゃんの二組の親子が体験授業に訪れたことを思い出す。
Aちゃんのお母さんはそろばんはやったことがないのでと前置きしながら、Bちゃんのお母さんはやったことがあるみたいなこと言っていた。
簡単な問題を体験してもらった。Aちゃんは先生の言う通りに、おぼつかない指で珠を弾いていた。Bちゃんは、お母さんがそばで「こんなの簡単だよね」と、後押ししていた。
Aちゃんはその後入塾し順調に上達している。
お母さんは、そろばんは出来ないからと心配する事はありません。家で「Aちゃんが我が家では暗算のチャンピン」と褒め励ましているとのこと、それが一番いい。
今は掛け算(3桁×1桁)を暗算で練習中。
でも、最初のころは出来なくて大きい声で泣きじゃくり、ティッシュペーパーが山のように机の上に。
五月、男の子Cくんが入塾した。CくんはAちゃんに追い付け追い越せとがんばっている。家で時々練習して、お母さんに教えているそうだ。お母さんは「Cくんの教え方は上手」と褒めているとのこと。 今、三桁×二桁を暗算で練習中。
二人は良いライバルに恵まれ上達している。週四日休まずに。
時々の風景 その56
朝の交通安全パトロールの道中は背筋を伸ばして“正しい歩き方”を意識しながら歩いている。
帰り道で、生徒のお母さんに出会った。
「若いですね!」と元気な声。気を良くした私は「今年、4回目の成人式です」と言うと、お母さんは更に「え~?若い」と。
社交辞令の言葉とは分かっていても気分がいいものだ。
お返しの言葉に「お母さんは1回目の成人式を終えたばっかりでしょう」とは言わなかった。
言ったほうが良かったかな??
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